片づけを手伝ってほしい方へ|引っ越し・模様替えの頼み方|こんなおっさんDo?

公園で歩行器を使う高齢の女性に付き添って歩く男性(こんなおっさんDo?)

 

引っ越しの日が近いのに、段ボールが組み立てたまま部屋の隅に積んである。模様替えをしようと決めたのに、週末になると気が重くて手がつかない。片づけは「やればできる」と分かっているぶん、進まない自分を責めてしまいがちです。でも、片づけが一人だと進まないのは、やる気や性格だけの問題ではありません。この記事では、片づけが止まってしまう理由と、研究で分かっていること、そして「誰かに手伝ってもらう」という選択肢についてお話しします。

一人だと片づけが進まない、よくある理由

▶ どこから手をつければいいか分からない

押し入れ、本棚、キッチン、クローゼット。全部を一度に見渡すと、やることが多すぎて体が動かなくなります。最初の一箱が決まらないまま、時間だけが過ぎていくこともあります。

▶ 思い出の物が出てくると手が止まる

古い手紙や写真、昔使っていた道具。手に取った瞬間に懐かしくなって、気づけば片づけより思い出に浸る時間のほうが長くなっている。片づけあるあるです。

▶ 一人では動かしにくい物がある

棚を少しずらしたい、組み立て式の家具を作りたい。一人だと押さえる人がいなくて、そこで作業が止まってしまうことがあります。

片づけについて、研究で分かっていること

誰かがいると、単純な作業は速くなりやすい

人がそばにいるだけで作業のはかどり方が変わることは、心理学で「社会的促進」と呼ばれ、長く研究されてきました。研究者のボンドさんとタイタスさんは、241の研究(参加者は合わせて2万4,000人近く)をまとめて分析し、他の人がいると、単純な作業は速くなり、複雑な作業は遅くなるという結論を1983年に発表しています。複雑な作業では、正確さも下がりやすいとされています。ただし、その効果は全体として小さいものだったとも報告されています(出典:Bond, C. F., & Titus, L. J.「Social facilitation: A meta-analysis of 241 studies」Psychological Bulletin, 94(2), 265-292/1983年)。

研究で調べられたのは片づけそのものではありません。ここからは私たちの考えですが、片づけには、箱に詰める・運ぶ・拭くといった手を動かす作業と、残すか手放すかを決める考える作業の両方があります。誰かがいると手を動かす作業は進めやすくなるかもしれませんが、じっくり考えたいことまで急ぐ必要はありません。

自分の物は、実際より価値が高く感じやすい

物を手放しにくいのにも理由があります。行動経済学では、自分が持っている物を高く評価してしまう傾向を「保有効果」と呼びます。ノーベル経済学賞を受けたダニエル・カーネマンさんたちが1990年に発表した実験では、アメリカのコーネル大学の学生の半数にマグカップを配りました。すると、マグカップを持っている学生が「この値段なら売ってもいい」とした金額は、持っていない学生が「この値段なら買う」とした金額のおよそ2倍でした(出典:Kahneman, D., Knetsch, J. L., & Thaler, R. H.「Experimental Tests of the Endowment Effect and the Coase Theorem」Journal of Political Economy, 98(6), 1325-1348/1990年)。

受け取ったばかりのマグカップでもこうなのですから、長年使ってきた物を前に迷ってしまうのは、ごく自然なことだと私たちは思います。「なかなか捨てられない自分はだめだ」と思わなくて大丈夫です。

片づけを少し進めやすくする工夫

▶ 「決める時間」と「手を動かす時間」を分ける

残すか手放すかを決めるのは、気持ちに余裕のある日に少しずつ。箱詰めや運ぶ作業は、まとめて一気に。分けて考えるだけで、片づけの重さがかなり変わります。

▶ 迷った物は「保留の箱」へ

その場で決めきれない物は、ひとつの箱にまとめて日付を書いておきましょう。しばらくたってから見直すと、意外とあっさり決められることもあります。

▶ 大きな物や引っ越しの荷物は専門の窓口へ

大型の家具を処分するときは、お住まいの市区町村のごみの出し方(粗大ごみなど)のルールを確認してください。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機などは家電リサイクル法の対象で、出し方が別に決まっています。引っ越しの荷物の運搬は、引越し業者に頼むのが安心です。おっさんのお手伝いは、仕分けや袋詰めなど一緒に手を動かすところまでで、不用品の持ち帰りや処分はお引き受けしていません。全部を自分だけで抱えなくていいんです。

なお、引っ越したあとに新しい街で知り合いがいない寂しさを感じる方は、引越し先で知り合いがいない孤独感についての記事もあわせて読んでみてください。

「こんなおっさんDo?」という選択肢

「こんなおっさんDo?」は、大阪市内を中心に活動するレンタルおじさんです。部屋の片づけや模様替え、家具の組み立てといった「専門的な技術はいらないけれど、誰かの手が借りたい」ときにお手伝いしています。

▶ 箱詰めや模様替えを、隣で一緒に

「この棚の本を箱に詰める」「ソファの位置を変えてみる」など、手を動かす作業を一緒に進めます。おしゃべりしながらだと、一人で黙々とやるより時間が短く感じるかもしれません。

▶ 迷っている物の話を聞く役に

「これ、どうしようかな」と迷った物の思い出話を、気兼ねなく聞かせてください。決めるのはあくまでご本人。おっさんは急かしません。

なお、専門業者が扱うような重い物の運搬、高所作業、汚物の処理、専門資格が必要な作業はお引き受けできません。ご自宅での作業の際は、ドアを開けておくなどの配慮をお願いする場合があります。

料金は1時間1,000円です。対面の場合は、おっさんの往復交通費と、同行中に発生した実費(おっさんの分を含む)を別途ご負担いただきます。キャンセル料などの決まりも含め、詳しくはご利用にあたってのお約束をご覧ください。片づけの段取りに迷ったら、まずはLINE通話(全国対応)で話してみるだけでもかまいません。

一人だと気が重い片づけも、ふたりなら一箱目から始められます。

レンタルおじさん「こんなおっさんDo?」/1時間1,000円・大阪市内対面/LINE通話は全国対応

☎ 090-6555-4405LINEで話してみる

X Instagram img